CPU-Zによる基本スペック確認
まずはCPU-Zで基本的なスペックを確認しよう。まずSocketは2011LGAである。6コア12スレッドで、周波数は定格3.60GHz、ターボブーストでは4.00GHzまで上げることができる。定格ではSandyBridge-Eの6コアタイプの3.5GHzを100MHz上回っている。L3キャッシュは15MB。ここはSandyBridge-Eと変わらない。
クロックが1200MHzになっているがこれはアイドル状態である。
さてこれから、各種定番のベンチマーク結果を、i7-4960XとI7-3970Xで比較してみよう。
つまりこれは、IvyBridge-EとSandyBridge-Eの最上モデル同士による、デスクトップ級の世界チャンピオン争奪戦というわけだ。
マザーボードがちょっと違うだけであとは同条件である。もっともマザーボードも、スロットの数が異なる程度で、性能に差があるわけではない。IvyBridge-Eは、X79チップセットが使用できる。それ故既存のX79マザーが使用可能である。
ただし、BIOSは最新にする必要がある。今市場に出回っているマザーは、そのままでは起動しない。全く画面が出ないのだ。
既存のCPUで一度起動してからBIOSをアップデートする必要がある。CPUだけ載せ替える人はいいが、新規に自作しようという人は要注意だ。BIOSのアップデート方法はいくつかあるが、BIOS画面におけるアップデートツール(EZ FLASH2)はうまく行かなかった。最新BIOS-ROMをそれと認識してくれないのである。ASUSのサイトから最新のROMをダウンロードし、マザーボードの付属ソフト、ASUS Updateを使ってWindows上で行うのがやりやすいと思う。ただしWindows版のアップデートは、他のソフトが動いていると影響があるようなので、クリーンインストール直後にBIOSアップデートすることをお勧めする。
ただし、BIOSは最新にする必要がある。今市場に出回っているマザーは、そのままでは起動しない。全く画面が出ないのだ。
既存のCPUで一度起動してからBIOSをアップデートする必要がある。CPUだけ載せ替える人はいいが、新規に自作しようという人は要注意だ。BIOSのアップデート方法はいくつかあるが、BIOS画面におけるアップデートツール(EZ FLASH2)はうまく行かなかった。最新BIOS-ROMをそれと認識してくれないのである。ASUSのサイトから最新のROMをダウンロードし、マザーボードの付属ソフト、ASUS Updateを使ってWindows上で行うのがやりやすいと思う。ただしWindows版のアップデートは、他のソフトが動いていると影響があるようなので、クリーンインストール直後にBIOSアップデートすることをお勧めする。
Sandra LiteによるCPU各種性能評価
最初はシステム総合ベンチマークの定番Sandra Liteである。ここではプロセッサのベンチ6種を行ない、その代表的な数値を出してみた。 (インターコア関係の2つはマルチコアのベンチで1種類に数える)
単位が異なる結果を一つのグラフにまとめるのは見づらいかもしれないが、いずれにおいても4960Xがほぼすべて上回っていることを確認してほしい。電力効率は下がってしまっているのは、Haswellの時と対照的である。パワフルになった分の電力消費は致し方ない。
単位が異なる結果を一つのグラフにまとめるのは見づらいかもしれないが、いずれにおいても4960Xがほぼすべて上回っていることを確認してほしい。電力効率は下がってしまっているのは、Haswellの時と対照的である。パワフルになった分の電力消費は致し方ない。
CINEBENCHによる3Dコンテンツ制作の性能評価
お次はCINEBENCHである。CINEBENCHはMAXON社のCINEMA 4Dをベースにした3Dベンチマークである。つまり3DCGのクリエイター向けPCの性能を測るのに最適なベンチであると言えよう。Open GLとCPUの2つのベンチがあるが、今回ビデオカードは同じだし、必要なのはCPUの比較だけである。先行した他サイトの結果で、4960Xが10.94ptsというのがあったが、それを上回る11.12ptsをマーク。もちろん、Sandy Bridge-Eには圧勝である。まさに、3DクリエイターにうってつけのCPUである。
MediaEspressoによるビデオエンコード速度評価
お次はビデオエンコードの性能である。結果として、1秒くらいの差しかついていない。しかしこのテストも、これから購入を考えている方への大きな指標となるだろう。
このテストは30分のフルHD画質のビデオを、Youtubeに最適化した形式にエンコードするものである。しかも6本同時に、である。MediaEspressoCPUコア数の上限まで同時にエンコーディングすることができるのだ。だから6本同時にやってみたわけだが、その6本が16秒台、一本分のビデオの長さの約半分。マルチエンコーディングでなければこの6倍の時間がかかることを考えれば、なかなかにすごいと思う。
このテストは30分のフルHD画質のビデオを、Youtubeに最適化した形式にエンコードするものである。しかも6本同時に、である。MediaEspressoCPUコア数の上限まで同時にエンコーディングすることができるのだ。だから6本同時にやってみたわけだが、その6本が16秒台、一本分のビデオの長さの約半分。マルチエンコーディングでなければこの6倍の時間がかかることを考えれば、なかなかにすごいと思う。
3DMARKによる3Dグラフィック性能評価
3DMARKはどちらかと言うとゲーミングマシン用のベンチであり、ビデオカードの性能が物を言うが、GPU(ビデオカードのプロセッサ)を全く使わず、CPUのみの測定ができるPhysics Score(物理演算の点数)を併記してみた。
いずれのテストでも、4960Xが圧勝!
ICE STORMは元々モバイル用なので、デスクトップの頂上決戦にしては緩すぎるが、ここまでCPUの差が出るかとびっくりする。 最大の難関FIRE STRIKEの物理演算でも、700ポイントの差がついており、なかなかのパフォーマンスを見せつけてくれた。今回は都合により大したVGAを使っていないが、GeForce TITANなどを組み合わせたらきっと素晴らしい結果を見せてくれるだろう。ぜひあなたも手に入れ試してみてほしい。
いずれのテストでも、4960Xが圧勝!
ICE STORMは元々モバイル用なので、デスクトップの頂上決戦にしては緩すぎるが、ここまでCPUの差が出るかとびっくりする。 最大の難関FIRE STRIKEの物理演算でも、700ポイントの差がついており、なかなかのパフォーマンスを見せつけてくれた。今回は都合により大したVGAを使っていないが、GeForce TITANなどを組み合わせたらきっと素晴らしい結果を見せてくれるだろう。ぜひあなたも手に入れ試してみてほしい。
定番ゲームベンチマークによる実戦的3Dグラフィック総合評価
これも当店恒例となった、超人気ゲームのベンチマークである。モードはすべて最高画質、フルHD1980?1080である。一昔前のノートパソコンでも快適に動作するように設計されているドラクエにおいては圧勝して当然であるが、やはり画質を究めんとするファイナルファンタジーでの勝利が大きい。どれも結果は「最高に快適」である。やはりこれも最高のビデオカードと組み合わせてみたいところである。また、メモリはDDR3-1866まで対応しているということで、そちらの組み合わせも非常に興味のあるところである。
デスクトップ級王者決定! 新チャンピオン誕生!!
今回の結果では、どこもかしこも満遍なく性能アップしているという印象がある。どこかに特化して特徴を際立てるという設計思想ではないようだ。今回は最上位の6コアモデルのみを取り上げたが、マルチコアの必要なソフト、あるいは使い方をする人には最適だろう。4コアモデルの4820Kでは、3DMARKやゲーム系のベンチにおいて、Haswellbのほうが上回るという情報もあるので、コストパフォーマンスを重視するゲーマーにはHaswellのほうがお勧めかもしれない。
かくしてデスクトップのチャンピオンの座は、Ivy Bridge-Eに奪われた。いや、引き継いだというべきか。次の強敵(Haswell-E?)が現れるまで、立派にタイトルを防衛し続けてくれることだろう。
そんなIvy Bridge-Eを、自信を持ってお勧めしたいと思う。