しかし、ゲーマーならやはりハイエンドGPUとの相性が気になるところだろう。今回はパートナーにNVIDIA GeForceシリーズのハイエンドモデルであるGTX770を迎え、ゲーム関連のベンチマークに絞って比較してみた。
FIRE STRIKEは最も有名な3Dベンチマークソフト「3DMARK」最新作の中でも、最もハードなハイパフォーマンスPC用ベンチである。今回は最初からこの難関で勝負をかけてみよう。
Graphics Test1は、ジオメトリ処理、すなわち3Dの座標を平面であるスクリーンに投影する処理の性能、および光の表現の性能をテストしている。ここでは曲がりくねった複雑な渓谷をカメラ視点がどんどん移動していく。加えてライトを投光する飛行物体が飛び交う非常に動きのある画面構成になっている。
Graphics Test2はパーティクルすなわち炎や水流などの粒子表現とGPUによる物理的なシミュレーションのテストを行なっている。溶岩、煙、火の粉、そして光の筋とパーティクルのオンパレードである。溶岩や煙の表現に物理シミュレーションが使用されているのだろうか。
Physics Testは、物理シミュレーションをCPUのみで行なっている。32体の触手うねうね海洋生物のようなメカが漂っているだけの動画だが、一体一体に一つの物理演算ワールドがあるらしく、多関節の触手がたくさんゆらゆらしているところがCPUにとってハードなポイントなのだろう。そして以上すべてを含んだテストがCombinated Testである。
つまり、CPUの差が最も出やすいのがPhysics Testということになるだろう。
それではIvy Bridgeと比較してみよう。
ご覧のとおり、HaswellとIvy Bridgeで大きく差が付いているわけではないが、もちろん、Haswellのほうが僅差で勝っている。
最も大きく差がついたのが、Phiysics Scoreである。これはPhysics Testのポイントとは異なるが、全体を通した総合評価というところなのだろう。つまり、CPUの物理演算力が優っているということなのだ。
だとすると、Haswellは物理演算の多い、リアルなゲームをプレイするのに有利かもしれない。
次は実際の利用状況により近いといえる、3Dゲームの公式ベンチマークである。
8月の発売が待ち遠しいファイナルファンタジーXIV・新生エオルゼア、
これもWindows版の発売が待ち遠しい、初のオンライン対応化で話題沸騰のドラゴンクエスト]、
そして定番のファンタシースターオンライン2のベンチによって両者を比較してみた。
比較条件はどれも、1920x1080のフルスクリーン、最高画質に設定した。
見ての通り、Haswellの圧勝である。
なおこれは、Bandicamでキャプチャーしながらのスコアであるので、ベンチマークだけ走らせていたらもっと高くなったかもしれない。
いずれにしても、これからゲーミングマシンを購入したいという方には、
Haswellを自信をもっておすすめすることができる。